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Bスポット療法とは?

サイト監修にしむら耳鼻咽喉科

大阪府八尾市安中町3丁目7-6-2F

○○町の○○○科クリニック。Bスポット療法

Bスポット療法の誕生

Bスポット療法は、元東京医科歯科大学耳鼻咽喉科教授の故堀口甲作名誉教授が考案、行っていた治療法です。
Bスポット療法とは鼻の奥、喉の上あたり(の炎症を起こしている部位)に、塩化亜鉛を塗布する方法で鼻咽腔炎の治療として行われます。

「びいんくう」の「び」からBスポット療法と名付けられました。
この名称そのものは堀口先生が出版されるときに編集者がつけた名称だと言われております。一般の方が耳にして「ああ、そういう意味か」とわかりやすくて覚えやすいものが選ばれたのかもしれませんね。

もともと風邪をひきやすかったという堀口先生は東大医学部を卒業してからも「喉のイガイガの正体はなんなんだろう」と思っていたところ、先輩医師から「それは炎症だ」と教えられ、注射器で塩化亜鉛(消炎剤の一種)を噴射されたときにあまりの痛さに飛び上がった経験があるそうです。

その後、実家で40度の熱を出していた甥に、塩化亜鉛を咽頭綿棒に染みこませて塗布したところ、劇的に改善したことから綿棒によって炎症箇所に直接、塗布するという新しいスタイルが生まれてきたのでした。

何科でBスポット療法が行われている?

Bスポット療法は内科で行われていることもありますがほとんどは耳鼻咽喉科で実施されています。

しかし、耳鼻咽喉科でもあまり行われてはいないのです。Bスポット療法がでたときに万病に効くようなイメージが先行してしまい、それが逆に医師に懐疑的な思いを抱かせることになり、結果として一般的な治療法として広がることがなかったようです。

Bスポット療法の内容

Bスポット療法は、鼻咽腔(上咽頭)に塩化亜鉛を直接塗布・擦過する治療法です。東京医科歯科大学元教授の堀口先生によって考案された方法で、上咽頭炎の消炎に効果的です。風邪は上咽頭の炎症から始まることも多いため、風邪の消炎にも有効です。


鼻咽腔(上咽頭)を綿棒で麻酔し、1%塩化亜鉛液を口を通して鼻の奥のBスポットと呼び習わしているポイントに大きな曲がった綿棒を使用して塗布します。濃度については医院によって0.2パーセント〜1パーセントまで幅があります。鼻から細い綿棒を使用して擦り付けることもあります。

2017年9月に日本病巣疾患研究会によって呼称をBスポット治療からEATという名称に変えようという提言が学会になされました。
Epipharyngeal(上咽頭) Abrasion(擦過する、こする) Therapy(治療)
の略称なのですが、ここでは特に「擦過する、こする」という言葉に注目してください。

この治療法を受けた患者さんは「痛い!」と言いますし炎症があればあるほど染みる、出血する傾向にありますがそれもひとつにはこすって塗布するという一面があるからです。

治療の後、出血するということはまさにその部位で炎症が起こっていたということであり、出血した人ほど治療後の経過が良い傾向にあります。
なお、この記事のなかではこれまでに使われていたBスポット療法という言葉で統一させていただきます。



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